#シュトーレントリップ Vol.2-1ー山田雄一さん・YAMAMEさん(THEATER HAIR & SALON)ー
シュトーレントリップ第二弾でお話を伺ったのは、広島でTHEATER HAIR & SALONを営まれている山田雄一さんとYAMAMEさんです。
山田さんはカゴノオト店主の前と同じ広島出身ということもあり、お店を開業するに至った経緯や、広島への想いなどを伺いました。
カゴノオトとの出会いのきっかけは、高知でのサーフィン
前:以前お客様に、商品を間違えて送ってしまったことがありました。
お詫びのやりとりをさせていただいた際に、とても優しくて素敵な方だなと思っていたんです。
その後、また買ってくださった時にカゴノオトをタグ付けしてインスタに投稿してくれていて、広島でヘアサロンを営んでいる方なんだっていうことを小清水が発見しました。
「おしゃれな髪切り屋さんや」と思ってTHEATERさんのインスタを拝見したら、髪の毛を染める染料に天然素材を使いたいということや、素敵な朝ごはんがいつも投稿されていて、お会いしてみたいなと思っていました。
山田: THEATER HAIR & SALONの山田です。
初めてで緊張してます。楽しみにしておりました。よろしくお願いします。
YAMAME: THEATERのYAMAMEです。 よろしくお願いします。
前:お二人はカゴノオトのことをどうやって知ってくださったんですか?
山田:僕も妻もサーフィンをするのが趣味で、高知に足を運ぶことが何度かあって。高知の中でも四万十エリアによく行くんですけど、土佐清水の大岐の浜が大好きな海なんです。そこで、高知は食べるものがすごくおいしいなっていうのを感じたんですよね。
YAMAME: 西土佐の道の駅とかね。
山田: あのエリアは楽しいですよね。
前: 楽しいですよね。おいしいし。
山田: 海の幸も山の幸も、食べ物が本当においしい。それで四万十のエリアでおいしい菓子屋さんがあったらいいなと思って、僕がインスタとかインターネットで検索してカゴノオトを知ったんです。
サロンはお休みが平日なので、平日にしか足を運ぶ機会がなくて、店舗に買いに行けないなと思ってホームページを見たら、オンラインで買えるのを知って、すごい! 助かった! と思って。 直接お店には行ったことないんですが。笑
前: それで買ってくださったんですね。そして、またリピートして買ってくださって…。ありがとうございます!
東京で美容師として働き、広島でお店を開業
前:もともとは東京で美容師のお仕事をしていらっしゃって、今、広島に帰ってお店をされている。これまでの経緯を教えてください。
山田: 僕自身は広島出身で、東京の専門学校に進学しました。
YAMAME: 私は埼玉出身で、そのまま東京に就職したんです。 まさか広島に住むなんて1mmも思ってなかったんですけど笑。 まあなんか、いろんな経緯でこうなってます。笑
前: ということは、2人が出会われたのは東京ですね。
山田: そうですね。 一緒のお店で働いていて。
前: 東京には何年くらいいたんですか。
YAMAME: 私は丸9年ぐらい働いていましたね
山田: 僕は東京は14年くらいですね。専門学校を卒業した後、12年くらい働いていました。
前: 美容師さんって厳しい業界のイメージがありますが。
山田:今はだいぶ優しいかもしれないんですが、僕らが働き始めた頃15年くらい前は、上下関係が厳しかったですね。同期もライバルみたいな感じで。
前:広島に帰ってこようというきっかけはなんだったんですか?
YAMAME: (彼が)自分のお店をしたいとずっと思っていたみたいなんです。
大きな会社で勤めていたので、20代の頃はコンテストとか研修とかバンバンあってすごく楽しかったし、自分のためにもなりました。東京で働いたことで、学ぶことも多かったです。
でも、10年後このスタイルで働いていくのはどうなんだろうと思ったタイミングで、そろそろ広島に帰ろうかな…という話になった。もともと、東京でお店を出すイメージはなかったんですよね。
山田:必ず広島に帰ってお店を出したいというよりは、お店をするなら東京ではないなという思いでしたね。
前:他の地域も探しましたか?
山田:神戸も仙台も考えましたけど。でも割合的に地元でっていう思いは強くて。現実的に広島っていうのがあったのかもしれませんね。
コロナ禍で気づいた、「“働く”が生活の全部を占めちゃいけないな」
前:僕は東京でコックとして働いていていたんですが、農産物を使って料理を出しているのに、農産物を作っている人の顔がわからないんですよね。都会で働いていると、仕事と暮らしが離れちゃうので。なので、休みの日に農家さんのとこに行ったり、イベントしたりして、農家さんに会える機会をつくっていたんです。
その後、東日本大震災があって、自分で何かやっていこうと思って、高知に引っ越しました。
今の場所は生活圏が仕事と重なっていて、めちゃくちゃ密接なので、そういうとこで仕事できて良かったなと思います。お2人は、働くことと生活のバランスってどんなふうに考えていらっしゃいますか?
山田:広島に帰ってくるまで、仕事場と家って別なものだと思っていたんですよ。
東京で働いていると通勤があって、仕事場は仕事場、家は家。今も、ここ(サロン)の場所があって家がある。15分ぐらいの距離ですけど。仕事場にプライベートが入ってこない、プライべートが仕事場に入ってこないというのが当たり前だと思ってたんです。
ただ、自分たちでお店を持って何年か経った時に、そんなことなくていいかなって。
前: お店を始めて何年になるんですか?
YAMAME:今年で9年ですね。
前半の1、2年はお店を出したばっかりで、東京の名残りがまだ染みついているので、夜も遅くまでお店開けてましたし、予約ももう取れるだけやりますみたいな感じだったんです。 笑
山田:休みもなかったしね。
前:そういう時期もあったんですね。
YAMAME:もちろんありました!
山田:東京の延長上で来てしまいましたね。
前:今はちょっとそれとは違う?
山田:もう全然違います!
YAMAME:そこから徐々に変わっていきました。
前:それが変わっていったのは広島の風土ですか?
YAMAME:途中で気づいたんですよね。東京の働き方を変えたくてこっちに来たのに変えられていない。
山田:なんか一緒じゃない? みたいな。笑
前:なるほどー。
山田:でも、はっきりと変わったのは ここ4年前ぐらい、コロナ禍でのことじゃないかな。 最初は誰もが自粛しなさいみたいな感じで。
前:うんうん。
山田:本当最初そうだったじゃないですか。必然的に休んだ時に、最初は働くことが当たり前だったので、すごく不安だったんです。
前:不安ですよね。
山田:気分も結構落ちて…。
YAMAME: 落ちてたよねー。
山田:落ちてたねー。やばかったですよ。
前:お店開けててもお客さんがいらっしゃらなかったり?
YAMAME:結局2週間ぐらい休んだんですけど、行かなきゃ不安だったのか、彼は予約も入ってないのになぜか毎日お店にいて。
山田: そうだね。毎日来て掃除したり、なんかやってましたね。それから何ヶ月か経った時に、気づいたというか。もちろん働くことは大事なんですけど、“働く”が生活の全部を占めちゃいけないなって。
YAMAME:2人でできるキャパシティも分かってきたので。大勢を取るんじゃなくて、今来てくださっているお客様にどれだけできるかって考えたら、お客様の人数とかの問題じゃないっていうのに徐々に気づいていった感じです。
前: そうなんですね。ちょっと刺さってるなー。うちはこれからちょっと規模を広げていくかもしれないなと思ってるので。でもそれはキャパを超えつつある、いや、すでにキャパを超えてもう仕事まみれな感じになっていて…。
YAMAME:いやいや、それはスタッフさんもいらっしゃるとそうなりますよね。
#シュトーレントリップ Vol.2-2に続く。(2月9日公開)
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編集:刈谷明子
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2024年2月2日