シュトーレンのレシピの変遷
「レシピの変遷」
カゴノオトで毎年お作りしているシュトーレンですが、その歴史は古くて調べてみるととても興味深いです。
もともとは今のようにバターやドライフルーツをリッチに使うレシピではなくどちらかというとパンに近いものだったそうです。
それが11世紀に起こった十字軍の遠征でレーズンやドライフルーツを持ち帰られた事がきっかけとなってシュトーレンにドライフルーツが使われるようになったそうです。
カゴノオトで作るシュトーレンは自分たちが東京から高知の四万十に引っ越してきて、果物がふんだんに実る事に驚いて、食べきれない季節の果物を保存していたのがはじまりでした。
季節の果物は保存瓶に入れて大事に保存していましたが、季節ごとに保存瓶は増える一方になって、ある時小清水がその果物をシュトーレンに入れてみたらどうだろう、と思いつき作ってカフェでお出ししました。
喜んで下さる方も多く年を追うごとに少しずつ作る量を増やすようになりました。
売られているシュトーレンにはドライフルーツが使われていて、カゴノオトのシュトーレンには四万十の果物が使われているのはそのためです。
シュトーレンのレシピが場所によって変わっていくのも面白いなと思うのと同時に四万十の豊かさをお伝えできるので作っててとても楽しいです。
今年もシュトーレンを通して地域の豊かさをお伝えしていけるよう大事にお作りしていきます。
カゴノオト前でした。
2023年8月11日