突然声が聞こえてきたり、テレビで自分のことを話していたり・・。ー障害を持つ人のこと③ー

大学を卒業し、精神障害を持つ人の施設で働き始めました。
東京23区内の一等地にあるカフェです。
表向きはカフェなのだけど、実は、施設というところでした。

精神障害というのは、20代から30代くらいの時期にそれまでは、何事もなく育ってきた人が突然精神病になって障害を持つようになるのです。
突然聞こえるはずのない声が聞こえてきたり、テレビで自分のことを話していたり、電波を使って悪さをされたりと、大変なことが次々起こるのです。自分も周囲もびっくりです。
多くは、統合失調症と言われる病気で全ての人口の100人に1人はなる割合からするととてもメジャーな病気です。
きっと学校の時の3クラスに1人くらいは統合失調症になっているのです。

以前は、精神障害の人のための福祉施設はなくて精神障害を持つ人はほとんどが精神病院に入院したまま過ごすということが多かったのですが、1990年以降少しずつ、施設ができてきました。

まだまだサービスは充実していなかったのもあり、正職員は新卒の私と、もう3つ上くらいの人の2人しかいなく、25人ほどの利用者と非常勤が2人。パートが数人。という規模でした。
2人の正職員が施設での福祉サービスを充実させながら、カフェとしての運営も考えるというのは、到底難しい話でした。
福祉の大学を卒業した私が考える理想と現実の差にどうしてももがくという日々でした。

でも、ここで出会ったたくさんの障害を持つ人に日々助けてもらいながらもがきながら日々を過ごしていました。

同時にカフェというものの楽しさに気づいたのもここで働いていたからこそだったと思うのです。
いろんな人がやってきて、いろんな人が帰っていく。いろんな出会いがあるのです。

つづく

写真は、今日していたシュトーレン仕込みのすだち。

2018年10月24日