MAIL MAGAZINE vol.102

「これめちゃくちゃおいしいよ!」がつながって

写真:前がシュトーレンに溶かしバターを塗っています。

こんにちは。カゴノオトの前です。

今回のメルマガでは、「カゴノオトのシュトーレンおいしさの7つの秘密その1」をお伝えします。

シュトーレンの歴史を調べていて興味深いなと思ったのは、シュトーレンが今の形になるまでの変遷でした。

もともとは今のようにバターやドライフルーツをたくさん使うレシピではなく、もっと簡素でパンに近いものだったそうです。

それが11世紀に起こった十字軍の軍事遠征でレーズンやドライフルーツをヨーロッパに持ち帰った事がきっかけとなって、シュトーレンにドライフルーツが使われるようになったとのこと。

軍事遠征という重たい歴史と交わる形ですが、故郷に持ち帰ったドライフルーツをシュトーレンに入れて焼いて食べた時はどんな顔をしてたのかなぁ、と想像するのは楽しく、めちゃくちゃおいしくなったんだろうなと勝手に思ってます。

そんなたくさんの「これめちゃくちゃおいしいよ!」がつながって今のシュトーレンの形になってきたんだろうな、と。

写真:栗やゆず、金柑などを粗糖につけています。

カゴノオトで作るシュトーレンは、小清水と前が東京から高知の四万十に引っ越してきて、農家さんがそこかしこに暮らしている事に驚いて、果物がふんだんに実る事に驚いて、暮らしの中に農がある光景に驚いて、それがほんと貴重だなと感じて食べきれない季節の果物を保存していたのがはじまりでした。

季節の果物は保存瓶に入れて大事に保存していましたが、大事にし過ぎていつ食べたらいいか分からず、保存瓶はどんどんと増える一方。

それをある時、小清水が学生時代から好きだった「シュトーレン」に入れてみたらどうだろう、と作って当時やっていたカフェでお出ししたら好評で、人気商品になっていきました。

よく売られているシュトーレンにはドライフルーツが使われているのに対して、カゴノオトのシュトーレンに四万十の果物だけを使っているのはこんな経緯がありました。

景色があって、素材があって、人がいて。

シュトーレンのレシピが変わっていったのは四万十の豊かさと出会ったからでした。

これからもシュトーレンを通して地域の豊かさをお伝えしていきます。

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写真:10月の栗が光っている、1年かけた四万十の旬でつくるシュトーレンの画像です。

シュトーレンが焼きあがってから時間をおくことで、熟成が進んでおいしくなります。

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2022年10月8日

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