なぜカゴノオトをしているのか。byコシミズ。
私は、東京に住んでいた頃、ずっと障害を持っている人が通ってくる施設や精神科の救急のセンターで働いていました。
施設では、障害を持っている人をこの社会に適応できるように訓練をして、「普通に」働けるようにと就労支援を行なっていることが多くあります。
私は、これには、とても疑問を持っていました。
働くということは、訓練をして、電話の取り方がうまくなったり、時間通りに行動することができるようになることはではないのです。
これでは、面接に受かるかもしれないけど、その先の働き続けることへの支援にはなりにくい。
そうではなく、障害を持っていても働きやすい多様性のある選択肢が多くあれば、障害を持っている人ももっと働きやすくなるのではないか。
そう考えるにつけ、自分がソーシャルワークというお仕事を続けて安全な場所(自分で仕事を作り出していない立場)から給料をもらっている限り、多様性のある働きやすい選択肢を増やせていることにならない。
まずは、自分がこの仕事をやめて、自分ができる働き方できちんと暮らしていけるようになりたい。それが障害を持っている人にとって、多様な働き方を増やすことに近づけることではないか。と思ったのです。
これが、私が東京から移住を決めた理由です。なので、きちんと暮らせるようにしていくことが必要なのです。稼げていなければ説得力がない。
また、私がずっと関わってきた障害を持っている人は、金銭的に余裕がない人が多く、そのため、食べ物を節約しようとするあまり、添加物の多いファーストフードや体に負担のかかってしまうものを手に取りやすく、体を壊してしまうという人もたくさんいました。
なので、自分が作り出すものは、体に負担のかからないものを作りたいと今のカゴノオトのお菓子のカタチが出来上がっています。
そんな思いをのせたお菓子を今後も作っていきたいと思っています。
合宿に参加していろんな方にお会いして、とてもとても勉強になりました。
2018年9月14日