シュトーレンになくてはならない干し芋のお話②

干し芋は冬場のこの時期、大鍋に入れて薪でじっくりと茹で上げ、天日と風で乾燥させて作ります。

四万十に引っ越してきて初めて出会った干し芋ですが、作る場所や作る人によって色んな形の干し芋があります。

スティック状に切ったものや、縦にスライスしたもの、乾燥具合や色もさまざまです。

その違いに地域性や作る方の個性を感じられて、それも干し芋の魅力のひとつのように思います。

カゴノオトで買わせてもらっている中嶋さんご夫婦の作られる干し芋は、ふっくらと丸い形をしているのが特徴です。

茹でる前に芋の皮を剥く作業があるのですが「そこでしっかりと厚めに皮を剥くのがポイントよ」と教えて下さいました。

皮の剥き方が薄いと仕上がりが黒くなってしまう事もあるそうで、丁寧に丁寧に皮を剥いて茹でてらっしゃいます。

そうして茹で上げた芋をあつあつの状態の時に丸く形を整えるのが中嶋さんならではの作り方。

こういう作り方をされてる方は他にあまりいらっしゃらなくて、なおかつ乾燥の際裏返す時に少し揉まれることもあるそうで、そうすることで中と外の乾燥具合が整って柔らかな仕上がりになるんだと思います。

こんなに手間暇かかった干し芋をシュトーレンに使わせてもらえるのはほんとにありがたい事だなと、お話しを聞いて改めて思いました。

次回は最終回、干し芋作りの背景に迫ります。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

カゴノオト、前でした。

2022年2月19日

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