オーストラリアのクリスマス夏スイーツ
こんにちは。カゴノオトスタッフのあきです。
長い梅雨が明けたと同時に、暑ーい夏が四万十にもやってきました。
強い日差しでカンカン照りの夏の空を眺めながら、今月の旅日記は何にしようかなと考えていました。
クリスマスやドイツの参考文献もたくさん借りてきたのですが、如何せん暑くて、聖夜のクリスマスや冬のイメージが全くわかない。。
この時期に読んでもあまり違和感のないテーマは、、夏+クリスマス=オーストラリアはどう?ということで
今月は、オーストラリアの夏のクリスマスとスイーツについて調べてみました。
PexelsのNothing Aheadによる写真
オーストラリアのクリスマスというと、海辺でサーフィンに乗ったサンタクロースがやってくるイメージでしょうか。
日本の季節でいうと今の時期に毎年クリスマスがやってくることを想像すると、これまで持っていた”クリスマス”の概念が覆る感じがします。
キリスト教徒のそれほど多くない日本なのに、”クリスマスのイメージ”が文化に定着しているのだと思います。
少しオーストラリアについておさらいしておくと、日本の国土の21倍の面積があり、世界で一番大きな島であり、世界で一番小さな大陸です。
とても広いので、場所によって、亜熱帯性、熱帯雨林性、砂漠性、温帯性気候の4つの気候帯に分かれているそうです。
http://www.travelvision.co.jp/schoolaustralia/about/travel/weather/australia.php
そして、日本とは季節が逆になる理由、学校で習った内容を覚えているでしょうか。
地球の自転は、太陽の周りをまわる公転の軌道に対して、地球儀のように斜めに傾いています。
そのため、南半球と北半球では太陽の当たる時間に違いがあり、季節の変化がおこります。
地球の自転で南半球に長く太陽が当たる時期、北半球に太陽が当たる時間は短く、北半球に長く太陽が当たる時期、南半球では太陽が当たる時間が短い。
北半球の日照時間が短い冬は、南半球のオーストラリアでは日照時間が長く、同じクリスマスでも気候が全く正反対なのです。
https://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/tenmon/space/earth/earth05.html
さて、そんなオーストラリアのクリスマス、コロナ禍以前は海辺で昼間に海鮮バーベキュー(車海老やロブスターなど、クリスマスのご馳走には欠かせない食材だそう)をしたり、蝋燭を手にクリスマスキャロルを歌いながら街を練り歩いたり。
その時の歌詞は、”雪”や”冬”といった言葉を、夏のオーストラリアを連想させるものに変えるようです。
厳かで静寂な冬のクリスマスとは違って、賑やかで明るいお祝いムードが漂っている感じがします。
また、サンタはトナカイを休ませ代わりにカンガルーがそりをひく、サンタクロースの赤い服も夏仕様で、子どもたちはサンタがプレゼントをくれる代わりにケーキとノンアルの冷たいビールを置いておく、といったクスッと笑える違いもあります。
https://www.whychristmas.com/cultures/australia.shtml
こんなクリスマスの過ごし方、北半球に暮らす者として、人生で一度は経験してみたいものです。
気候が変われば食べるものも変わります。
夏のクリスマスには、保存食にもなり、日持ちがして何日にもわたって楽しむシュトーレンではなく、冷たくて軽くて簡単に作れてさっと食べられるものが好まれているようです。
もともとイギリス領下で植民地化が進んだ歴史から、イギリスの文化が根付いているのでしょう。
クリスマススイーツの一つとして、イギリス発祥のデザート、トライフルが紹介されていました。
https://www.bestrecipes.com.au/recipes/christmas-trifle-recipe-2/6rde6q34
大きなワイングラス型のガラスの入れ物に、ロールケーキ、カスタード、ブラックベリー、ラズベリーなどの果物、ゼリーなどを何層にも重ね、生クリームで蓋をした冷たいデザートです。
PexelsのNicola Bartsによる写真
中にはワインやジンジャーエールなど、炭酸やアルコール、シロップなども入れて、スポンジに染み込ませます。
https://en.wikipedia.org/wiki/Trifle
Pexelsのfurkanfdemirによる写真
その他にも、メレンゲベースでフルーツたっぷりのPavlovaというケーキも、オーストラリアやニュージーランドでクリスマスに食べるスイーツだそうです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Pavlova_(cake)
どちらもささっと手軽に作れて、見た目も涼しく、暑い夏に食べると幸せな気分になれそう。
この夏、おうちで作ってみるのもいいかもしれません。
2021年7月28日