夏シュトーレンのピスタチオ
こんにちは。カゴノオトスタッフのあきです。
今年は梅雨入りが早く、季節が駆け足で過ぎていっているような気がしています。
さて、カゴノオトでは6月中旬より夏のシュトーレンの販売が始まります。
夏のシュトーレンには、6・7・8月に仕込みをする梅、ブルーベリー、ぶどうの他に、
風味や歯応えのアクセントとして、ゆず、ココナツ、ピスタチオも入っています。
ブルーベリーの紫色のバイカラーとして、黄緑の鮮やかなピスタチオの色が映えますね。
今月の旅日記では、ピスタチオのことを掘り下げてみようと思います。
日本では、おつまみのナッツや、ケーキ屋さんでたまに見かける程度で、
あまりメジャーな食材ではないかもしれません。
学生時代、イタリアを旅行した時にピスタチオのジェラートを食べて
すごく美味しかったのを覚えていますが、最近はアイスクリーム屋さんでも見られるようになりました。
家にあったピスタチオ。ギリシャのエギナ島のものでした。
ピスタチオの木は中央アジアが原産で、ペルシャ帝国時代に東地中海から中央アジアに広がる
イラン高原の涼しい地域で栽培されるようになりました。
栽培はシリア、トルコ、ギリシャ、シチリアに広がり、古代末期(西暦200〜800年頃)には
一般的によく知られる作物となっていたようです。
1970年には商用作物となり、北緯、南緯30度にあたるカリフォルニア、北アフリカ、
オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン、チリでも栽培されるようになりました。
厳しい寒さの冬と、長く続く暑い夏の乾燥した気候下で、乾燥した土のある環境で育ちます。
そういえば、ピスタチオの実は見たことや食べたことがありますが、
木は見たことがありませんでした。
私たちが食べているのは、種の中の仁の部分なんだそうで、
実はぶどうみたいな形をしています。(ぜひピスタチオの木、で検索してみてください。)
PexelsのEva Elijasによる写真
世界のピスタチオ生産量トップ5は、イラン、アメリカ、トルコ、中国、シリア。
(FAO統計2018年分)。
生産量Top3の国で90%を、トップ5の国で98%を生産してるのだとか。
海を越えた国で栽培されたピスタチオと、四万十で育った果物が一つのシュトーレンに
入っていて、シュトーレンの生まれた国はドイツだと思うと、
なんだか世界中を旅している気分になりました。
参考サイト
https://oregoncherry.jp/statistics-pistachio.html
https://www.britannica.com/plant/pistachio-plant
2021年5月29日