ひとつのお菓子が出来るまで
カゴノオトのお菓子は乳製品やバターを使う代わりに、菜種油や豆乳を使って作っています。
こちらは「山塩小僧ビスケット」を作っている所。
このお菓子は四万十の山あいで天日塩を作ってらっしゃる森澤さんの塩「山塩小僧」を使って作っています。
塩のざくざくした食感と甘さの加減を調整するのが難しくて試作を何度も繰り返して、森澤さんにも食べてもらって、完成までに半年近くかかりました。
生地をまとめて、キューブ状に仕上げていきます。
これをオーブンで焼いたのがこちら。
このキューブ状のお菓子は賞味期限を長持ちさせたいと思っていて、カゴノオトのお菓子の包装でいつもお世話になっている高知市内の「ケンパッケージ」さんに相談させてもらいました。
お菓子は光と酸素に弱いそうで、透明な袋に入っていると光を受けてしまうので、光を遮断するクラフト素材の袋を使う事になりました。
内側はアルミ仕様になっていて実験の結果、賞味期限も2ヶ月にする事が可能になりました。
新しい商品を作るのは楽しくて好きなのですが、毎回悩むのがデザインです。
どんなデザインがいいのか「明確な答え」があるというものでも無いので、色んな商品パッケージを参考にしたり、実際に手を動かしてデザインしていきます。
そして今までは自分達でデザインをしていましたが、今回のお菓子のデザインはプロの方にお願いする事にしました。
お願いしたのは高知を拠点に活動されてるイラストレーターの三本桂子さん。
http://www.mimollecha.com
いいご縁があって紹介して頂いて以来、三本さんの作られるキャラクターが独特な雰囲気で大好きだったので、お菓子のキャラクターをお願い出来ないかと相談に行きました。
相談したキャラクターも「カワイイ♡というのではなくて、何かちょっと可笑しい感じの生き物」という難しいリクエスト。
当初はイラストで検討して下さっていたのですが、なんと人形を作って頂ける事になりました。
2種類お願いしていて写真は1枚しか撮れてませんが、完成したのがこちら。
表情が何とも言えず可愛らしいです。
ひとつのお菓子が出来るまでには
お菓子の開発、試作、包装品の選定、賞味期限の実験、パッケージデザイン、価格の設定、実際の生産と生産工程の見直し、など多数の工程が必要になって大変な部分もありますが、その道でやってらっしゃる方とお仕事をさせてもらえるのは何より楽しくて勉強になっています。
高知に来てお店を始めてまだ4年ですが、人の出会いには本当に恵まれてるなと思います。
本日はお菓子の仕込み。
がんばります。
2016年11月29日