台所改装は、まず聞く所から。

今日は台所改装の事をリポート。

ホテルのレストランで働く前は、舞台を作る大道具の仕事をしていたので、それらを活かして「コックだから出来る大工」として台所改装の仕事も手掛けています。

写真は友人宅の台所。

借りてる家で、いづれは大家さんが住まれるという事なので、棚を取り付けたり収納を作ったりする大掛かりな改装はやめて、調理台兼収納を作ることにしました。
台所改装はまず、料理をしていてどんな所が困っているかを聞く所から始まります。
人によって使い方もやりたい事も違うし、台所の広さも違うので、話を聞きながらどんな風にしたら料理し易くなるかを考えます。
 
単に棚を作っても微妙に高かったり、料理をする導線を邪魔してしまっては意味がないので、その場に立ち会ってもらって相談しながら改装を進めていきます。
作業は家の横の倉庫を使わせてもらいました。
材木を乗せてるのは机ではなく、手作りの楽器カホーン。
舞台の上では太鼓ですが、木工作業の時は机になったり台になったり重宝してます。
今回の場合は収納スペースが無かったのもあり、まずは収納棚を作りました。
写真で見るとあっと言う間ですが、実際は高さを調節したり、奥行きを調節したり、幅を調節したりと、依頼を頂いた方と相談しながら微調整をしていきます。
その作業を繰り返す事で、自分だけでなく、依頼を頂いた方と実際に使う時のイメージを共有できてそのイメージを元にまた修正、微調整を繰り返して行きます。
次は作業台兼収納スペース。
台所の広さにもよりますが、シンク
周りだけだとどうしてもスペースが足りないので、台所の中に机がひとつあると便利です。
今回はどんな風に使うのがよいか決まらなかったのもあって、机にも使えるし、棚としても使えるように作りました。
完成。
上板に厚みを持たせて安定感を出し、中段、下段には物を入れられる作りにしました。
台所の真ん中に置いて調理台にすればどの方向からも物を取り出せるし、壁際に置けば棚として収納スペースにもなります。
はじめに作った棚を実際に台所に設置した所。
続いて奥に机兼収納を設置した所。
立体的に物を置けるとスペースも節約出来て、出し入れもスムーズになるので料理もし易くなります。
使う人目線の改装なのでシステムキッチンのように見た目スッキリ!より、いかにストレス無く料理が出来るかに重点を置いて改装をしています。
台所が使い易くなると料理も楽しくなるし、料理を好きになってもらえるので。
カゴノオトでは台所の使い方のアドバイスや台所改装のご相談も承ってます。
台所の事でお困りでしたらお気軽にお問い合わせ下さい。

2016年11月28日

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