カゴノオトの名前

ホテルのレストランでコックとして働く前は映画の舞台装置や展示会の展示ブースを作る大道具の仕事をしていました。
写真はその頃から使い続けている金槌。
関東では「ナグリ」と呼ばれていて、左側の平らな部分は金槌として使い、もう片方の曲がってる部分は2つに割れていて、バールとして釘を抜いたり、木材と木材のスキマに入れ込んでテコの原理で重い物を動かしたり、強く木材に打ち込んで引っ掛けて使ったりと、1本で何役もこなせる優れもの金槌です。
 
お店の名前「カゴノオト」もそんなイメージで、ひとつで何役もこなせるといいなと思って名付けました。
ある時はカフェで、ある時はギャラリー、ある時はライブハウスである時は友達が1日カフェの店長をしている。
同じ器でも1人1人の使い方によって違う表情を見せる「籠」がそのイメージと重なってそこからは多様で雑多な「音」も聞こえてくるだろうな、色んな音が聞こえて来るといいなと「籠の音」と名付けました。


写真は宇和町にあるギャラリー「余白」さんで買わせてもらった照明と、先日もお世話になった「池田屋」さんが開店のお祝いでもって来て下さった籠。
 
これからも「カゴノオト」で色んな音が響いていくよう、楽しみながらやっていきます。
 

2016年11月7日

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