引っ越しは人生の通信簿
ただ今、絶賛引っ越し中なカゴノオト。
昨日も朝から晩まで荷造りに明け暮れていました、前です。
引っ越しは荷物を移動させるのが大変というのもありますが、気持ちを引っ越しさせるのも同じくらい大変なんだなと、荷物が減って前より広くなった部屋を眺めながら思いました。
普段は目につかない棚の奥の方に眠っていた懐かしい代物からは、かつての自分が大事にしたいと思っていた暮らしや勢い込んでやろうと思っていた決意がホコリを被って出てくる事が多々あります。
それは新学期が始まって心機一転希望に燃えて走り出した真っさらな気持ちが日々に追われるうちに随分と角が取れて丸くなり、いつもと変わらぬ場所に落ち着いて去年と同じような通信簿を手渡される時の感覚と似ていました。
そんな感覚を感じながら昨日ふと
「あぁ本当に引っ越すんだなぁ。。。」
と誰に言うでもなくつぶやいていました。
東京から四万十に引っ越して何も分からない中暮らし始めた自分たちを温かく受け入れて下さった地域の人ともそんなに気軽に会えなくなるし、お店にはほんとにた沢山の方との思い出が詰まっているから、ひとつひとつその場にしゃがみ込んでただひたすら撫でていたいくらい思い出に浸りたいのに、それをしていると引っ越し作業が進まないので留まる気持ちを引き剥がすようにガシガシと荷造りをしていました。
それも山を越えたからか、昨日ふっと引っ越す実感が湧いてきました。
1月中旬から後半はほとんどの時間を引っ越し作業に費やしていてすごい時間がかかっているのは引っ越す物の量が多いというのもあるかもしれませんが、ダンボールにひたすら荷物を入れながらも無理矢理引き剥がした自分の気持ちを少しでも整理して癒す作業に無意識に時間を費やしていたからなのかもしれません。
出来なかった事、叶えられなかった事が若干多めに書かれている通信簿は四万十に来てから今日までの試行錯誤、葛藤の証として大事に携え新たな場所でも挑戦を続けていきます。
今日で引っ越しも大詰め。
最後まで読んで下さってありがとうございました。
みなさま今日もよい一日を。
2019年1月30日