描くことは生きること
こんにちは、カゴノオトの前です。
今日は描く事について。
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何かを描く
誰に勧められた訳でもなく紙と鉛筆があれば子供はガリガリとバシバシと線を引いて何かを描き始めます。
さっきまでワァワァーと遊んでいた子どもが一転して絵を描き始めると無邪気な横顔で集中して何かを刻んでいるのか、記しているのか、遊ぶように確かめるように線を描き殴っていきます。
その光景はライブ感に溢れていてひとつの事を思い出させてくれました。
四万十に引っ越す前は東京のホテルのレストランで働いていました。
原発事故が大きなきっかけになってそこのホテルを辞める事になるのですが「ホテルで働いている」→「辞めて何かを始める」という結論に至るまでには長い時間と何重もの思考を要しました。
その中で大きな割合を占めたものに
「自分の感覚を使う」
「自分が風を受ける場に立つ」
というのがあります。
ホテルのレストランという枠の中では自分の感覚を使う事もあるけれど、最終的な責任を負える訳ではなくもっと自分の感覚を使って風にさらされて世の中と渡り合って行きたい、と思うようになりました。
何かを始めて、何かを描いて、自分の全部を使って小さな舟を漕いでいこうとホテルを辞め四万十に引っ越しました。
その小さな舟の名前は「カゴノオト」という名前になり、船頭は小清水と僕の2人が務める共同運航便になりました。
イベントに出店し、カフェを始め、お菓子を作って、色んなイベントを企画してきました。
途中何度も荒波に揉まれて座礁しかかったり遭難しそうになった事もありますが、自分たちの全部を使って「線を描く」様は誰に勧められた訳でもなく紙と鉛筆でガシガシ何かを描き殴る子どもの姿と似ているのかもしれません。
これまで6年間走り抜けてきましたが、今年は商売に専念して変わらず走り抜けていこうと思います。
このブログも最後まで読んで下さってありがとうございました。
明日も読んで楽しい記事を書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。
2019年1月5日