紅麹のニュースを見て

最近の紅麹に関するニュースを見ていて、うちでも以前に紅麹パウダーを使ったお菓子の試作を行っていたことを思い出していました。

 

結局、それは商品化されなかったのですが、紅麹パウダーはかわいらしいピンク色を出す素材なんですよね。

私たちはお菓子を作る際、化学的な着色料ではなく天然の素材を使いたいと考えています。

そのため、自然な赤色を出せる素材として「紅麹」はとても魅力的でした。焼いたお菓子に使ういちごの色を赤く保つのは本当に難しいことで、「天然の素材だけでいちごの色を保つ方法はあるのか」と日々試行錯誤しています。

急速冷凍を試みたり、パッケージの工夫をしたり、レモンを入れると色が保てるのでレモンを入れたりと。

でもやはりいちごは色が変わりやすく、賞味期限が短くなるため、お客様にもそのことをお伝えしてご理解いただいて買っていただいているんですよね。

お菓子屋さんは皆、いちごの色を保つ方法について試行錯誤していると思うんです。

実際、カゴノオトでは商品化はされていませんでしが、「添加物を極力使用せず、自然な素材で作りたい」という考え方から、紅麹は優れた素材だと感じてました。

しかし、最近の紅麹に関するニュースを見て、(何が原因かまだはっきりしていないですが)天然であるから安心という盲信的な考え方もよくないなと感じました。

つい自然なものは安心と思ってしまう自分の日常を振り返りながら・・・考えています。

 

小清水

2024年3月29日

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